ウォーキングコース詳細
江戸時代の史跡と緑豊かな自然を散策(南部)
国史跡の通船堀を始点とする散策コースです。通船堀は、1731(享保16:吉宗の時代)に完成した我が国でも珍しい閘門を備えた運河です。これに関連した鈴木家住宅や水神社を歩き、川口市に入って富士塚で江戸時代の人々の富士信仰の一端に触れます。
この後は、川口自然公園で子供の頃に返ってメダカにさわったり、カワセミの飛翔姿を満喫していただきましょう。
芝川第一調節池は、洪水を防ぐ目的で建設された貯水池で雄大な眺望を味わって頂きます。この調節池の中には、「龍神」を祭った「四本竹遺跡」があり、7百年の歴史を感じさせます。コースの終点は「浦和暮らしの博物館民家園」ですが、園内には旧浦和地区の豪商、中仙道の商家、豪農の住居等が移設復元されており、昔からの人々の暮らしぶりが偲ばれます。
主な見学箇所に付きまして、以下に概要を紹介いたしましょう。
「通船堀」
見沼代用水(農業用水の供給疎水)と、たんぼの排水路を結んだ閘門式運河です。代用水と芝川の段差が3m程あり、このままでは船の通行が不可能な為、閘門を設けて水位を調節し、運行を可能にしました。浦和からは主に年貢米、柿渋、芋等の農産品が運ばれ、江戸からは肥料、石灰、塩等の生活必需品が運ばれました。1931(昭和6)鉄道の発達により中止になるまで、200年 以上続きました。
「木曾呂の富士塚」
211年前の寛政12(1800年、徳川11代家斉の時代)富士講信者の蓮見知重により建造された埼玉県内最古の富士塚です。富士山までの直線距離はおよそ105kmあります。上部には、頂上に見立てた窪みや塚をくりぬいた胎内くぐりは有名です(現在は閉鎖されています)。平成18年2月、皇太子殿下が梓(ミズメ)と安行桜を植樹されました。
「水神社」
見沼通船堀が開通した享保17(1732年)2月の創建と伝えられています。祭神は水の神・雨乞いの神である罔象姫命(もうしょうひめのみこと)で毎年6月下旬に祭礼が行われます。本殿は大正12年の関東大震災で全壊し、同13年に再建されました。江戸時代の大量輸送の担い手は船で、水神社はこういった仕事に携わる人々が水難防止を祈願して祀ったもの と伝えられています。
コース詳細
コース | JR東浦和駅 → 通船堀公園 → 附島氷川女体神社 → 鈴木家住宅 → 水神社 → 見沼通船堀 → 木曾呂の富士塚 → 川口自然公園 → (東沼神社) → 芝川第一調節池 → 念仏橋 → 最寄JR駅 |
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その他立ち寄り地 | 八丁堤 |
距離/所要時間 | 約6.7km / 約4時間 |
最寄駅 | 最初のガイド地:JR東浦和駅、最終のガイド地:念仏橋(バス) |
トイレポイント | JR東浦和駅、見沼通船堀、川口自然公園 |
AED設置個所 |
通船堀公園 |
附島氷川女体神社 |
重厚な江戸建築・鈴木家住宅 |
水神社 |
木曽呂の富士塚 |
広い空間が魅力・芝川第一調節池 |